コロナ疎開で有権者構成に変化 郊外の民主党候補に有利

 新型コロナウイルスの影響を受け、ニューヨーク市郊外に引っ越す人が増えたため、郊外の有権者構成に変化が生じている。ウォール・ストリート・ジャーナルが2日、報じた。

 これは、ハドソンバレー地域やハンプトンズなどの別荘に引っ越した市民がそこで選挙できるよう、有権者登録を変更したことによる。こうした動きは郊外で民主党から出馬している連邦下院議員や州上院議員の候補に有利に働く。ホフストラ大学にある郊外研究所のローレンス・レビー執行学部長は「ロングアイランドは浮動票で、赤(共和党)の地盤から青(民主党)に変わりつつある」と指摘している。

 例えば、ハンプトンズを含むサフォーク郡の第1選挙区。4期目を目指すリー・ゼルディン下院議員(共和党)にナンシー・ゴロフ氏(民主党)が挑む激戦区だ。2年前の選挙ではゼルディン氏が民主党議員に1万1000票差で当選した。ところがその後、2万9251人の有権者が流入。内訳は民主党支持者が1万3383人、共和党支持者が7046人だ。マンハッタン区アッパーイーストサイドからコロナ疎開中のジェイソン・カナーレスさん(41)は民主党支持者。「この選挙の結果を、左右することになる」ときっぱり。同じく民主党支持者のタリー・ハムさん(59)も「状況を変えることができる」と、ウェストチェスター郡から別荘のあるサフォーク郡に登録を変えた。

>>> 最新のニュース一覧はこちら <<<

タグ :