【ワシントン共同】米製薬大手ファイザーは9日、開発を進めている新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、発症を防ぐ有効性が90%以上に上ったとする暫定的な臨床試験の結果を公表した。安全性の深刻な懸念も見られないとし、今月中にも米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請するとしている。
欧米メーカーのワクチンの中で、最終段階で有力な結果が示されたのは初めて。日本政府は同社からこのワクチンを6千万人分供給を受けることで基本合意している。
感染拡大で落ち込んだ世界経済の回復への期待感が高まり、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急騰した。