ニューヨーク市動物愛護センター(ACC)は8日、空調に問題があったスタテン島支部から避難させた動物の受け入れ先を求め、関係施設に電子メールを送った。ニューヨークポストが9日、報じた。
ACCは8日午後1時30分ごろ、「スタテン島支部の施設内の温度が変動し、動物の飼育の継続が安全でなくなったため、問題が解決するまでの間、すべての動物を避難させた。受け入れ先のブルックリンおよびマンハッタン支部では、動物の数が対応可能な数を上回った」とし、受入れの協力を求めるメールを他の動物救助施設に宛て、送信した。ACCは現在、235匹の猫と150匹の犬を保護しており、さらに、15匹以上の猫を受け入れる予定であるという。市保健精神衛生局は現在、スタテン島支部の冷暖房空調設備の修理を進めている。スタテン島から避難した動物が、殺処分させられることを懸念する、マンハッタン区を拠点とする動物擁護者ジュディス・ラストガルテンさんは、市がACCとそのインフラ設備のために数百万ドルを投資しているのに、設備で問題が起きるのはおかしいと指摘。ACCは、市内5区の飼い主のいない動物の保護につき、市と契約を結び、養子縁組率は約90%を誇る。会計監査局の最近の監査によると、ACCは2018年1月1日から6月30日までの間に、保護した9558匹の犬と猫の7%を殺処分していた。