ニューヨーク市保健局(DOH)のデイブ・チョクシ局長は24日、「今からでも遅くない。旅行をキャンセルし、新型コロナウイルスの第2波を食い止めよう」と感謝祭の集いを自粛するよう求めた。こうした医療専門家の要請をニューヨーカーはどう受け止めているだろうか。ゴッサミストが同日、報じた。
ジョアン・ネブレットさん(54)は素直だ。ペンシルベニア州に住む家族の所へ行くのを中止した。「どこにも行かない。『予防は治療に勝る』と言うから」。同じく家族の集いには参加せず、家で夫や子供とネットフリックスを見て過ごすというケイ・コンドウさん(34)は、「私たちは完全菜食主義者(ビーガン)。今年は七面鳥を食べずにすむと思うと、儲けもの」。
一方、屋内パーティーの計画を立てているニューヨーカーも少なくない。ローワーイーストサイドで働くエリカ・ヤングさん(38)は、料理上手な友人が主催する集いに出席する予定。そのため、コロナ検査の行列に並んだ。「皆、検査を受けることになっているから大丈夫。安心していられる」。他のパーティーが中止になったため、参加者は例年より多くなるという。自粛を拒む住民からは「8ケ月も巣ごもりが続いている。人恋しい」「他にすることがない」といった声も聞かれた。