米国のデジタル広告、初の過半に 20年、巨大IT寡占

 【ニューヨーク共同】2020年の米国の広告市場でデジタル広告の支出が占める割合が初めて過半に達することが1日、明らかになった。新型コロナウイルスの流行に伴い、広告予算を絞った企業が費用対効果を意識してデジタル広告の利用を加速。寡占するグーグルやフェイスブックといった米巨大ITの収益が一段と拡大している。
 英広告会社WPPグループ傘下のグループMによると、20年は政治広告を除く広告支出が前年比9%減の2145億ドルと8年ぶりの減少見通し。テレビや新聞が苦戦する中で、デジタル広告は5%増の1100億ドルで、市場の51%を占めると推計している。
GAFAと呼ばれる米国のグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・コム各社のロゴマーク(共同)
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