NY市選管が最終結果を認証 不在者投票は史上最多の22%

 ニューヨーク市選挙管理委員会(BOE)は1日、大統領選挙の最終結果を認証した。過去2回の大統領選挙を上回る300万人超の有権者が投票し、バイデン次期大統領が選挙直後の集計より4ポイント、リードを広げた。ゴッサミストが2日、報じた。

 投票率は、有権者全体の55%で大きな変化はなかった。ただし、不在者投票は66万2314票で全体の22%と史上最多を記録した。4年前の大統領選挙では4%に過ぎなかった。特にマンハッタン区の不在者投票数が22万5877票で、全体の3分の1に達した。ブロンクス区は10%、スタテン島は5%だった。

 今年の選挙は新型コロナウイルスに振り回された。職員の20数人が感染し、2人が死亡。感染が拡大すると、ニューヨーク州のクオモ知事が予備選の日程を先送りし、郵便を利用する不在者投票を推進した。早期投票を利用する有権者も増え、特にマンハッタン区アッパーイーストサイドでは1ケ所の投票所に多数の有権者が押し寄せて混乱。急きょ、投票時間を延長し、投票所を増設して収集した。さらに、連邦下院議員選の候補者が投票日後も郵便投票の開票を続行するようBOEを提訴。連邦裁判所がこれを認めたため、集計は長引いたという。

 州選挙管理委員会は3日に、ニューヨーク州の最終結果を認証する予定だ。

Yurika Fukagawa / 本紙

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