2021年11月2日に実施されるニューヨーク市長選挙に12人を超える候補者が出馬し、すでに混戦模様だ。ニューヨークタイムズが7日、報じた。
レイモンド・マクガイア氏は、黒人実業家で中道派。映画監督、スパイク・リーが協力した紹介ドキュメンタリーで、市内をジョギングしてみせる。「富裕層に課税するだけでは足りない。経済成長が不可欠」と、コロナ禍からの回復に手腕を発揮すると強調する。
元MSNBCコメンテーター、マヤ・ワイリー氏は進歩派。2016〜17年には、市の警察監視機関長も務めた。ただ、「警察予算停止」に関しては「言葉にとらわれず、解決策に注目を」と慎重だ。
貧困問題解決を目指す非営利団体の元責任者、ダイアン・モラレス氏は候補者フォーラムで、食用大麻の愛好者であることを告白。ニューヨーク州が娯楽用大麻解禁に傾く中、注目を集めた。アフリカ系ラティーノでシングルマザー。「警察予算停止」を含む進歩派政策を提唱する。
先週は、弁護士のアイザック・ライト氏が名乗りを上げた。冤罪で有罪判決を受けた経験がある。大統領選挙に立候補したアンドリュー・ヤング氏、クリスティー・クイン前市議会議長、スタテン島選出の下院議員で再選を果たせなかったマックス・ローズ氏の参戦も取り沙汰されている。