ニューヨーク州のクオモ知事は9日、製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンが10日に米食品医薬品局(FDA)に承認され、今週末に17万人分ワクチンが同州に届く可能性があると発表した。製薬大手のモデルナが開発したワクチンも22日までに届く予定。
さらに知事は同日、米疾病予防管理センター(CDC)と話し、予防接種を受ける人の移民ステータス、パスポート、運転免許番号などの個人識別データを収集しないことで合意したと発表。知事は11月初旬、トランプ政権がワクチンを提供する際、個人のデータを米国土安全保障省(HSI)や移民税関捜査局(ICE)に流用し不法移民をあぶり出そうとしていると指摘。「ワクチンは命を救うためのもの。これを許すわけにはいかない」とクギを刺していた。