コロナ禍で、ウェディングプランナー業界が苦境に立たされている。式を延期したり、バーチャル化したりしているカップルが増えているからだ。ゴッサミストが9日、報じた。
業界団体、ウェディング・インターナショナル・プロフェッショナルズ協会のケビン・デニス会長は「廃業するといっているメンバーもいる」と肩を落とす。デニス氏も「室内の飾り付けを請け負って、食いつないでいる」。
「収入が7割減った」と嘆くのはブルックリン区のウェディングプランナー、デビー・セザールさん。11年の経験がある。「実際は9割減。バーチャルに挙式するのは10人に1人程度だから」。ズームを使った結婚式では、収入は1000ドル(約10万4000円)。対面では7000ドル(約72万円)だ。バーチャルでも挙式をスムーズに進行するためには、プランナーは必要というのがセザールさんの考え。「Tシャツ姿だったり、マイクをミュートにし忘れたりする参加者がいるから」だ。
ニュージャージー州パターソン市のプランナー、ミミ・ウィーバーさんは「日程が決まらないことが多い」と嘆く。だから、ベンダーに対する前払いをやめた。後でキャンセルしても、返金されることが稀だからだ。「どこも、この先、不安でいっぱい。ビジネス1本で食べていくのは大変だと思い知った」。