早期からの大学進学支援制度  NY市、幼稚園入園時から貯金を

 ニューヨーク市では、子どもたちが将来、大学に進学する時のための資金を貯める、早期からの大学進学準備金支援制度が開始されている。ウォール・ストリート・ジャーナルが12日、報じた。
 クイーンズ区西部を拠点とする非営利団体NYCキッズRISE(NKR)は、2017年以来、1万人以上の生徒の大学進学を支援してきた。移民と低所得世帯が多い同地域では、子どもが幼稚園に入園すると、自動的にプログラムに登録され、同プログラムが運営する大学準備金普通預金口座「529」に100ドル(約1万404円)が振り込まれる。これらの世帯は、同口座とは別に、高等教育資金を目的とした、非課税の貯蓄と引き出しが可能な口座を開く支援も受けることができる。529口座には、生徒が18歳になるまでに、平均3000ドル(約31万円)と、必要に応じて配分された追加の資金が貯まることが推定される。529には、利子への非課税など、その他の利点も含まれる。NKRは、市教育局(DOE)と共同でプログラムを運営しており、市は、将来的に同プログラムを市全体に拡大することを望んでいる。調査によると、低所得世帯はこれまで、高所得世帯よりはるかに低い金利の特定の大学準備金口座を開設しているという。これらの種類の口座は、ほとんどの学資援助や他の奨学金を申請する際の妨げにはならない

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