クリスマスツリーが高騰  需要増加するも物流寸断で供給不足に

 クリスマスツリーの価格が高騰している。コロナ禍で、「いつも通りを維持しよう」とツリー求める市民がいる一方、サプライチェーンが寸断されて供給が不足しているからだ。ニューヨークタイムズが16日、報じた。
 イーストビレッジの路上で、5フィートのツリーを選んだのはダイアナ・カルベリスさん。コロナで今年は家族に会えなかった。ミシガン州デトロイト市郊外の実家に飾ってあったクリスマスツリーを懐かしく思い出し、「これまでは『あればいい』だったが、今年は『なくてはならない』だ」と65ドルを払った。「気分を盛り上げよう」と初めて生木を購入する人も増え、業界団体は「全米で2620万本を売った昨年を上回る需要」を見込んでいる。
 一方、コロナ感染を恐れて、今年は路上でツリーを売るベンダーが少ない。加えて、カナダ国境で不要不急の出入国が規制され、供給は不足気味だ。特に、アパートに収まる4〜5フィートのツリーは品薄のようだ。メイン州からやって来るジョディー・ラボンビルさん夫妻は例年ウエストビレッジの路上に店を出す。今年は、カナダから来れなくなったベンダーの代わりにブルックリン区フォートグリーンで販売することにした。「昨年の20%増しの値段。だが、皆、理解してくれる」と語っている。

Yurika Fukagawa / 本紙

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