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大雪が降ると、通勤の足は乱れ、交通は麻痺し、学校が休みになるニューヨーク。しかしコロナ禍の今年は、いつもと違う大雪となった。ニューヨークタイムズが17日、報じた。
通勤したくても多くのオフィスは閉鎖状態。もともとまばらな交通は麻痺しようがない。再び屋内営業が禁止となったレストランは、この雪で屋外営業もできなくなった。タクシー運転手やストリートベンダーもお手上げだ。唯一、鼻息が荒いのは、ハードウエアショップ。ソリが売れているからだ。ブルックリン区ウンザーテラス界隈で3軒の店を回って、やっとソリを手に入れたというダニエル・ルーゴさんは、「半日休みをとって、娘と遊ぶつもり。楽しみだ」と興奮気味。反対に、娘のフリーダさん(6)は渋面を作る。休校になったものの、インターネットを通じた授業があるからだ。大人と子供が逆転。今年の大雪で最も損をしたのは子どもたちかもしれない。「スノーデー」という概念がなくなる恐れもある。
モーニングサイドハイツでは、ベビーシッターに止めるとするスキも与えず、6歳の子供がマスクを下げて、舞い落ちてくる雪を口の中に入れた。4カ月になる娘と雪を楽しみたいというラビ、タリー・アドラーさん(30)は、「何があろうと、雪が降る時は雪が降る。素晴らしいことだ」。

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