【ワシントン共同】米上院は1日、トランプ大統領(共和党)が拒否権を行使した2021会計年度(20年10月〜21年9月)の国防予算の大枠を決める国防権限法案を3分の2以上の賛成で再可決した。下院は既に再可決しており、同法は成立。トランプ政権下で拒否権が覆されるのは初めてで、今月20日に任期切れを迎えるトランプ氏の影響力低下を示す形となった。
同法は昨年12月11日に議会を通過したものの、トランプ氏が23日に拒否権を行使。下院は28日、拒否権を覆すのに必要な3分の2以上の賛成で再可決していた。共和党が多数派の上院でも、同党議員の多くが賛成に回った。