NY市で無料駐車スペースが不足 ハンガーゲーム並みの争奪戦

 ニューヨーク市では、無料の路上駐車スペースが不足し、争奪戦に発展している。ニューヨークタイムズが5日、報じた。

 市の道路は、パンデミック以前から、自転車やバス専用レーン、シティバイクの自転車置き場などに利用され、駐車スペースが縮小されてきたが、夏の間、市外で過ごしていた車両所有者が市に戻ってきたことや、約1万台分の駐車スペースがアウトドアダイニングに利用されていること、車両台数が増えたことなどで、一気に需要が拡大した。

 市では、新型コロナウイルスへの感染を恐れ、公共交通機関の利用を避けるために車を購入する者が急増。マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス区では、昨年8月から10月の間に登録された車両台数が前年同期と比較して37%増加していた。マンハッタン区では76%増、ブルックリン区では45%増と、顕著だった。毎回、長時間かけて何度も同じ道を巡り、駐車場所を探すことに疲れたドライバーは、駐車違反の罰金を課される危険を冒しながら違法駐車するか、高額な有料駐車場に停めている。駐車場検索アプリスポットヒーローによる、昨年10月の月極駐車場の検索件数は、前年同時期比103%も増加していた。クイーンズ区では11月、駐車場所をめぐり、4人の男性による乱闘事件が起き、負傷者や逮捕者が出ていた。

写真はイメージ

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