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活動家団体ロングアイランド・ピュア・ウォーター(LIPW)は昨年11月、ニューヨーク州保健局(DOH)を提訴し、ニューヨーク市の水道水を引いてくるよう求めている。ウォール・ストリート・ジャーナルが12月29日、報じた。
ロングアイランドの水道水は地下水が水源。2016年には、その70%から、米環境保護庁(EPA)が「発ガン性物質である可能性が高い」とされている1,4−ジオキサンが見つかった。この化学物質は工場排水だけでなく、生活排水にも含まれ、それが地下水に流れ込んだと考えられている。DOHは昨年初最高汚染レベル(MCL)を設定し、浄水場で1,4−ジオキサンを取り除く処理を実施するよう指導しているが、LIPWは「代替水源の確保努力に欠ける」と主張。アップステートの貯水池を水源とし、1,4−ジオキサンを含んでいないニューヨーク市の水道水に目をつけた。
こうした中、ニューヨーク州は2021年度予算にこの水源供給に関するフィージビリティ・スタディーを入れた。市環境保護局の報道官は「技術やロジスティック、法律上の問題が発生する可能性はあるが、水源共有の検討に協力したい」と前向きだ。ただし、水源枯渇を心配する声やプロジェクトの完成には5〜10年はかかるとする意見もあり、前途は多難だ。

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