米検察、黒人銃撃の警官訴追せず ウィスコンシン州、デモ再燃恐れ

 【ニューヨーク共同】米中西部ウィスコンシン州ケノーシャで昨年8月、黒人男性ジェーコブ・ブレークさん=当時(29)=が白人警官に背後から銃撃され重傷を負った事件で、地元検察当局は5日、銃撃した警官を訴追しない方針を明らかにした。米メディアが伝えた。

 事件直後にはケノーシャなどで抗議デモが起き、一部は放火や略奪に発展した。検察当局は警官の行為が正当防衛に当たるとの認識を示したが、今回の判断を受け、抗議デモが再燃する可能性がある。

 ブレークさんの代理人は「私たちの司法制度への信頼を一層損なうものだ」と失望を表明した。

写真はイメージ。6月にブルックリン区で行われた抗議活動の様子(Photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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