香港国安法違反で米国人を初逮捕 国家政権転覆容疑、新たな火種に

 【香港、ワシントン共同】香港で民主派53人が逮捕された香港国家安全維持法(国安法)違反事件で、7日付の香港各紙は、6日に逮捕された米国人弁護士は53人のうちの1人で、同じく国家政権転覆容疑だったと報じた。警察関係筋は「国安法による初の米国人逮捕」と認めており、国安法による外国人の逮捕としても初とみられる。悪化している米中関係の新たな火種となりそうだ。

 ポンペオ米国務長官は6日声明を発表し、米国人逮捕について「がくぜんとしている。米国は自国民に対する恣意的な拘束や嫌がらせを容認しない」と強調。53人を国家政権転覆容疑で逮捕したことに「強い憤り」を示した。

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