ニューヨーク州のクオモ知事は同日行われたビデオ会見の中で、娯楽用大麻合法化を目指すとの意向を表明した。ニューヨークタイムズが6日、報じた。
娯楽用大麻合法化は2019年から毎年試みられているが、合意に至っていない。ただ、今年度は、コロナによる経済的打撃からの回復という名目がある。「今年こそ実現させるべきだ」とクオモ氏は指摘。「歳入が不足し、多くのニューヨーカーが苦しんでいる」と強調した。
州議会の上下両院で民主党が絶対多数を確保したこともあり、動きに弾みがつく可能性は高い。昨年11月にはニュージャージー州の住民投票で合法化が承認されており、「州民は、ニューヨーク州でも合法化されるのは時間の問題と受け止めている」と、アンドレア・スチュアート=カズンズ州上院院内総務はコメントしている。
クオモ氏は合法化で3億ドルの歳入増を目指す。議会進歩派は、麻薬禍にさいなまれる貧困層や有色人種コミュニティーへの支援に使うべきだと主張しており、歳入分配に積極的に関与したいとするクオモ氏と対立。「乗り越えなければならない障害」とリズ・クルーガー州上院議員は語っている。
来週予定されている施政方針演説ではこの他、富裕層への増税やオンラインギャンブル合法化に言及する見通しだ。