ニューヨーク市で、優秀な子どもたちだけが受けることのできる教育「ギフテッド・アンド・タレンテッド・プログラム(G&T)」の受験についての詳細の発表が遅れていることで、受験を希望する幼稚園児の保護者らが、公開書簡で市教育局(DOE)に呼びかけた。ウォール・ストリート・ジャーナルが7日、報じた。 DOEは昨年12月、名門中高の学力審査および入学に関する詳細をようやく発表したが、G&Tプログラムについては発表していない。保護者らは、パンデミックを理由に、DOEが幼稚園児のG&Tプログラムを完全に廃止することを懸念している。擁護団体ペアレンツ・リーダーズ・フォー・アクセラレイト・カリキュラム・アンド・エデュケーション(Place NYC)は、同プログラムを変更することなく継続し、2021年1から3月の間に試験日を設定し、2021~22学年度が始まる前に各家族に合格通知および入学申し込みを通達するようDOEに要求する公開書簡を作成。約1600人の保護者が、これに署名した。 Place NYCによると、DOEは、試験作成業者NCSピアソンとの契約を更新していないという。過去数年間、DOEは通常、10月までにG&T試験の受付を開始し、1月に試験を実施していた。デブラシオ市長は5日の記者会見で、G&T試験について、今月取り組むことを誓っている。