ツイッター社は8日、「さらに暴力を扇動する恐れがある」としてトランプ大統領のアカウントを永久凍結すると発表。前日には、フェイスブックもトランプ氏のアカウントを少なくとも任期終了まで凍結するとした。ニューヨークタイムズが9日、報じた。
トランプ氏のフォロワーはツイッターが8800万人。フェイスブックも4500万人で、トランプ氏は重要なメガフォンを失うことになる。両社ともこれまでトランプ氏を擁護してきた経緯があり、凍結のタイミングを疑問視する声もある。さらに、「シリコンバレーのセンサーシップ(検閲)では」と危険視する見方もでている。長男ジュニア氏は「米国に表現の自由はなくなった。巨大ハイテク企業とともに」とツイート。全米市民自由連合(ACLU)も同日、声明文で「現代人のスピーチに不可欠のプラットフォームから除外する権力を無制限に行使できることには懸念がある」と主張した。
「我々は、決して黙らない!」トランプ氏はツイッターの最後の投稿でこう宣言した。支持者はパーラーなどの極右派が集うSNSに移行しようとしたが、11日、アップルやグーグルはこれをアプリストアから削除してしまった。残るは好意的なフォックスニュースだけか。独自のSNSを立ち上げるといううわさもあるトランプ氏だ。