ニューヨーク州のクオモ知事は10日、マンハッタン区の空中公園、ハイラインをロングアイランド鉄道(LIRR)とアムトラックが使用するモイニハン・トレイン・ホールまで延長する計画を発表した。ニューヨークタイムズが11日、報じた。
ハイラインは全長約1.5マイルで、ローワーマンハッタンの西側、30丁目から34丁目に位置する。コロナ前の2019年には800万人が利用した。計画では30丁目から1200フィート延長し、1月1日にオープンしたばかりのモイニハン・トレイン・ホールと接続する。クオモ氏は「公共交通機関が便利で安全で快適なら、都市が輝く」と指摘。ハイラインを西38丁目のピア76付近まで延ばし、駐車違反車置き場を公園にする考えのあることも明かしている。
今回の延長計画の予算は6000万ドル。クオモ氏は3分の1を州が出し、残りをディベロッパーのブルックフィールド・プロパティーズなどの私企業が負担する見込みだとしている。ハイラインには付近のアパートの家賃が上昇し、低所得層や有色人種の住民が引っ越さざるを得なくなるという批判もある。クオモ氏はその心配はないと保証。「インフラ建設で経済を立て直した例もある。住民の気分も高揚するはず」とし、施政方針演説の中で詳しく説明する予定だ。