NY市、白人の地下鉄駅員が人種差別的通報 少年らが「無賃乗車しようとした」として警察呼ぶ

 ブルックリン区の地下鉄駅で昨年12月下旬、白人の駅員が人種的偏見により、有色人種の少年グループ、無賃乗車をしようとしたとして警察を呼んだことで、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が調査を進めている。ゴッサミストが15日、報じた。

 同区コニーアイランドに住む12〜17歳の黒人およびラテン系の少年6人は12月27日、バスケットボールや鬼ごっこを楽しんだ後、バーガーキングで食べ物を購入し、帰宅するために同区ベンソンハーストの地下鉄D線ベイ・パークウェイ駅に着いた。しかし、少年らが駅に足を踏み入れるなり、チケットブースにいた駅員が、警察に通報する声がスピーカーから聞こえた。

 少年らが、何が起きたのかと聞くと、駅員は、少年らが改札を乗り越えて無賃乗車をすることを計画しているから警察を呼んだと答え、また、少年らが駅員に暴行を加えたと言いがかりをつけた。少年らが駅を出てバスでコニーアイランドに戻ったところ、警官が待ち構えており、地下鉄駅で起きたことについての説明を求めた。少年らは何も悪いことをしていないのに警察を呼ばれたことを説明し、その場で解放された。

 少年らは、MTAにフィードバックを提出し、公共機関などの人種差別を禁じる公民権法「タイトル6」で、MTAを提訴する計画。MTAは、事件について調査を進めている。

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