NY市長選候補者らが論戦繰り広げる キング牧師誕生記念日にハーレムの式典で

 キング牧師誕生記念日の18日、ニューヨーク市長選の候補者達がハーレムで開催された記念式典で論戦を繰り広げた。ニューヨークタイムズが同日、報じた。

 この式典は黒人指導者、アル・シャープトン牧師が主催したもの。候補者の生の声が聞けると注目を集めた。まず、壇上に立った元大統領候補、アンドリュー・ヤン氏は最低限所得保障という持論を展開。「キング牧師も最低所得保障を目指す途中で、暗殺された」と語った。元MSNBCコメンテーターで警察改革論者のマヤ・ワイリー氏は「我々、市民が警察の行動や規範を指図する」と主張。ブルックリンのエリック・アダムス区長は「黒人コミュニティーのための真の闘士だ」と宣言して、さかんな拍手を浴びた。黒人事業家のレイモンド・マクガイア氏は「これまで、我々がもらったのはパンくず。ベーカリーを手に入れよう」と呼びかけた。非営利団体責任者で進歩派のダイアン・モラレス氏は「キング牧師の夢みた政治的かつ経済的権力の急進的再配分」の格闘が未だに続いているとの見方を示した。

 市長選は、アダム氏とスコット・ストリンガー会計監査官が一等地を抜く中、アンドリュー・ヤン氏ら穴馬が追いかける混戦模様。「疲弊した市民を癒やすことのできる市長が必要だ」とシャープトン師は発破をかけた。

マヤ・ワイリー氏のツイッター(@mayawiley)より

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