連邦捜査局(FB
I)による6日の議会襲撃事件の捜査が、重要な第2局面を迎えた。極右民兵組織オース・キーパーズのメンバー3人を事前に反乱を企てた容疑で逮捕。極右組織の摘発に乗り出したのだ。ニューヨークタイムズが21日、報じた。
これまで逮捕したのは125人。自撮りの写真をSNSに投稿し、犯人探しは比較的容易だった。 不法侵入罪など、容疑も軽微だ。これに対し、オース・キーパーズのメンバーに対する容疑は、陰謀罪。有罪が確定すれば、最長で禁錮20年の重罪だ。パーラーなどの極右SNSへの投稿や携帯電話からの位置情報を参考に、事前に共謀した上、当日も行動を共にしていることを突き止めた。FBIは、イヤフォン付きの無線通信機を使って連絡を取り合っていたとして、極右愛国組織プラウド・ボーイズのメンバーにも照準を合わせている。
「陰謀罪で容疑を固めるのは難しい」と指摘するのはオクラホマ市連邦ビル爆破事件で検察官を務めたアイタン・ゴールマン氏だ。言論だけなら憲法修正第1条で保護される。検察官は、2人以上が共謀して国家を転覆させようとしたことを証明しなければならない。 起訴されたオース・キーパーズのメンバーの1人、トーマス・コールドウェル容疑者は、すでに、容疑を否認して戦うとしている。