アポロのブラック氏がCEOを退任  エプスタインに1億5800万ドルを送金

 投資ファンド大手アポロ・グローバル・マネージメント(AGM)は25日、2019年に拘留先の独房で死亡した性犯罪者で富豪のジェフリー・エプスタイン元被告との関係を報じられた、最高経営責任者(CEO)のレオン・ブラック氏(69)が、夏までに同職を退任すると発表した。ゴッサミストが25日、報じた。
 ブラック氏は、2102年から17年の間に、1億5800万ドル(約164億円)を元被告に支払っていた。ニューヨークタイムズは昨年10月、元被告が08年にフロリダ州で有罪判決を受けた後、同氏が5000万~7500万ドルを元被告に送金したと報じたが、実際にはこれを大きく上回っていた。同氏が元被告から受けたサービスの内容は、わかっていない。AGMの広報担当は10月、同氏が、元被告を含む多くのアドバイザーから不動産計画のアドバイスを受けていたことや、信託と資産計画のアドバイスは一流の監査人と法律事務所によって精査されていたこと、また同氏が18年に元被告との取引をやめたことをタイムズに話している。同社の内部報告書によると、同氏が元被告に関係する犯罪に関与した事実は見つかっていない。同氏が1990年に設立したAGMは、4330億ドルの資産を運用している。純資産約80億ドルと推定される同氏は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の評議員会議長も務めている。各メディアによると、同氏は、退任後も、会長としてAGMにとどまる予定。
写真はマンハッタン区5番街とマジソン街の間にあるエプスタイン被告の邸宅。グーグルマップのスクリーンショットより

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