Published by 共同通信
【ニューヨーク共同】米東部マサチューセッツ州の連邦地裁は28日、元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとして拘束された米国人親子2人について、日本への身柄引き渡しを認めた米国務省の決定に対する親子側の不服申し立てを棄却した。弁護側は地裁判断を不服としてボストン連邦高裁に上訴した。
地裁は、親子の容疑内容は「身柄引き渡しに該当する犯罪事実といえる」と指摘。「日本の勾留施設の状況がひどい可能性があり、刑事司法手続きは米国における適正手続きの概念を満たさないかもしれないが『肉体的・精神的に過酷な痛みや苦しみ』とまでは言えない」と判断した。