鹿児島県、馬毛島訴訟で争う姿勢

Published by
鹿児島県西之表市の馬毛島=2020年12月

 鹿児島県西之表市の馬毛島への自衛隊基地建設を巡り、地元漁業者が、塩田康一知事が国に島周辺での海上ボーリング調査を許可したことは違法だとして、許可取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、鹿児島地裁であり、県は請求を退けるよう求めた。

 馬毛島は米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地で、政府は基地を訓練用施設として米軍と共同使用する計画。海上調査は島の東岸で来年5月まで予定されている。今年1月31日投開票の西之表市長選は基地建設の是非が最大の争点となり、反対派の現職八板俊輔氏(67)が再選した。