ニューヨーク州アップステートのオチゴ郡チェリーバレーは、野球の殿堂、クーパーズタウンから北東に15マイルほどのところにある。1793年に入植したという古い歴史を誇る。この町のダウンタウンにある空き店舗にアート作品を飾り付けるプロジェクト「ライトアップ・チェリーバレー」が話題になっている。ニューヨークタイムズが29日、報じた。
このプロジェクトは町に20年住むアン・ロレットさんの発案。コロナ禍で空き店舗が増えたダウンタウンを 「アート作品で飾ったら住民だけでなく、人が集まるのでは」と考えたという。ギャラリーを経営していたことがあるジェシカ・マークスさん(47)に相談し、グラフィック・デザイナーのハリエット・スペアさん、陶芸家のノーマンディー・アルディーさんなど地域に住むアーティスト13人の作品を8ケ所で展示することにした。
マデリン・グッドマンさん(34)は3人の友人と、紙製のはと12羽を吊るして「マーマレーション(つぶやき)」と題する作品を製作した。レコードやアンティークを売る店を経営していたが、コロナ禍で昨年春に閉じたグッドマンさんは「この町が好き。できるだけのことをしたかった」と話す。
マークスさんは過去8週間で、数百人が町を訪れたと推定している。アート作品の展示は2月末まで。