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2021.02.03 NEWS NY

アンドリュー・ブルックス氏、51歳で死去  コロナ唾液検査キットを開発した「隠れた英雄」

 ニュージャージー州ラトガース大学の研究者で、新型コロナウイルスの唾液検査キットを開発したアンドリュー・ブルックス教授が23日死去した。死因は心臓発作。51歳だった。ニューヨークタイムズが1月31日、報じた。
 同州オールド・ブリッジで育ち、ローチェスター大学で細菌学と免疫学の博士号を取得した。病院勤務後、2009年、ラトガース大学が起業したセル・アンド・DNA・ラプソディーに入社。後に、最高執行責任者(COO)に就任した。コロナウイルスの検査方法に乏しかった昨年4月、ルックス氏の開発した唾液を使った検査法に米食品医薬局(FDA)が緊急使用許可を与えて、脚光を浴びた。
 もともと唾液を使った遺伝子診断を得意としており、「開発は難しいことではなかった」と同社の最高経営責任者(CEO)でラトガース大学教授のジェイ・ティッシュフィールド氏。その後、ブルックス氏はキットの量産に手腕を発揮した。ティッシュフィールド氏は「とても人間業とは思えない。この業界に50年いるが不世出だ」と悼む。
 簡単で信頼性が高く、医療関係者が採集する必要がない安全な検査なキットはその後400万回使われた。ニュージャージー州のマーフィー知事は「隠れた英雄だ。多くの人命を救ったことは間違えない」とたたえた。

マーフィー知事のツイッター(@GovMurphy)より

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