店内飲食再開でも利益なし NY、収容人数25%で14日から

 新型コロナウイルス感染者数が減少傾向にあるニューヨーク州では、クオモ知事が先月29日、2月14日のバレンタインズデーに合わせ、最大収容人数25%でレストランでの店内飲食を再開する方針を発表した。しかし、レストラン経営者らはこれを、手放しでは喜んでいないようだ。ニューヨークポストが1日、報じた。

 レストラン経営者らによると、25%のキャパシティーで営業しても、売り上げから経費を差し引くと、利益はほんのわずかかまたはゼロになるのがやっと。それでも営業を再開する理由は、全面再開の時まで客から忘れ去られないようにすることや、従業員のためだという。

 オーストラリア式レストラン「ホール・イン・ザ・ウォール」を経営するパーチド・ホスピタリティのCEO、バリー・ドライさんは、「ブランド名と人気店があるのに店を閉めると、ブランド名は忘れられ、客は他の店に行くようになる」と訴えた。

 今月、ホテル・ヘンドリックスとホテル・ヘンリに、ルーフトップ・レストラン&カクテルバー「ザ・セントリ—」をオープンする予定で、夏に、多くの客が訪れることを期待している。「トライベッカズ・キッチン」のオペレーション・ディレクターであるリック・カマクさんは、「大まかな予測では、売り上げは1%の見込み」と話している。

(Photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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