コロナ禍でも善戦する郊外の店 巣ごもり中の地元民が支援・再発見

 コロナ禍で、廃業した小売店やレストランの推定数は全米で10万軒。そんな中、ニューヨーク市郊外では善戦している店が存在する。ニューヨークタイムズが4日、報じた。

 ウエストチェスター郡のウイルソン&サン・ジュエラーズでは、新規客が目立つ。オーナーのマシュー・ウイルソン夫妻は 「巣ごもり中の地元民が、創業115年の我々を『再発見』してくれている」。ニュージャージー州バーゲン郡のウエストウッド・アートギャラリーでも、オーダーメード額縁の注文が増えた。経営するマイク・フィッツシモンズさんは、「四方の壁を毎日眺めているから、新しいものが欲しくなる。バケーションに行かず、通勤費も節約できて 金銭的に余裕がある」。

 常連客に支えられるというのは、ニュージャージー州郊外などに寿司店、アカイ・ラウンジを経営するリリアン・ピエンさん。「サッカー場で、お母さんたちが口コミで店の情報を広めてくれている」。スカースデールに住む母親向けコミュニティーアプリに掲載されると「売上が急増した」。紳士服専門店、ロスマンズでは、閑古鳥が鳴くユニオンスクエアの旗艦店を尻目に、ウエストチェスター郡ブロンクスビル店が好調。共同オーナーのケネス・ギドンさんは「住民が地元ビジネスを意識的に支援してくれている」。

写真はイメージ

>>> 最新のニュース一覧はこちら <<<