白人女性への憎悪から連続暴行 警察の対応のまずさで逮捕に遅れ

 ブルックリン区で起きた女性連続暴行事件の犯人が逮捕されたが、警察が適切な対応を怠ったため、逮捕に遅れが生じていたことがわかった。ニューヨークタイムズが4日、報じた。

 ビアンカ・フォーティスさん(32)は昨年12月末の夜、同区イーストウイリアムズバーグの地下鉄L線モーガン・アベニュー駅で背後から男に殴られた。警察から、同様の事件が11月以降、他にも3件起きていたと知らされたフォーティスさんは、駅に警戒を促すポスターやSNSでの警告がなかったことを怪訝に思った。

 フォーティスさんは事件について、SNSに投稿。1月5日に、カリ・コビントン被告(29)が逮捕された。捜査により、同被告が肌の白い女性を憎悪し、同駅およびその周辺で8月から、11人に暴行を繰り返していたことがわかった。

 同被告は、9人の女性に対する暴行で起訴された。ヘイトクライムの暴行罪で有罪判決を受けた場合、終身刑に直面する。被害者の一部は、警察が早期に犯行のパターンを公表するのを怠ったことと、同事件をヘイトクライムとして扱うのが遅れたことを批判している。

 同被告逮捕前に、誤った男性を逮捕していたことも、捜査の遅れにつがった。過去の暴行および強盗で服役し、4月に仮釈放された同被告は、9月に交際相手への暴行で再度逮捕されたが、すぐに釈放されていた。

写真はイメージ

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