騒音・深夜までパーティー・犬が放尿  コロナ移住者と地元住民の軋轢

 コロナ禍で、市内から郊外に移住したニューヨーカーは全体の5%、約30万人。都会の生活を持ち込んだと、地元住民から総スカンを食らっている。それでも、めげない都会人もいるとニューヨークポストが4日報じた。

 「騒音が絶えない。パーティーは深夜過ぎまで」とため息を漏らすのはニュージャージー州ロッカウェー在住のオルガ・アブデューブさん(35)。昨年春、隣に引っ越してきたニューヨーカーは「『郷に入らば』ができていない」。7月末の嵐で大木が倒れた時もなしのつぶてで「近所付き合いには、まるで無関心」とおかんむりだ。こうした移住者は犬が他人の庭で放尿してもお構いなし。30年来のコネチカット州グリニッジ住民は匿名希望で「思いやりも礼儀もない」と声を震わせる。

 ただ、移住者のおかげで、郊外の住宅の値段が上がったのも確か。コネチカット州フェアフィールド郡では80%も高騰。ニューヨーク州イーストチャタムで自動車修理工場を営むクリス・ハーンさんは、「新規顧客をさばき切れない」と嬉しい悲鳴を上げる。昨年7月にウエストビレッジからグリニッジの1000万ドルの豪邸に引っ越したブロードウェーのパーフォーマー、ケイトさんは「売り出されていたから買っただけ。空き家にしておいた方がよかったというの?」と開き直る。

写真はイメージ

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