高齢者施設コロナ死者数過少報告 施設と保健局の監視強化法案を上程

高齢者施設コロナ死者数過少報告

施設と保健局の監視強化法案を上程

 民主党が多数派を占めるニューヨーク州上院議会の保健委員会は9日、新型コロナウイルスにより死亡した高齢者施設入居者の数が実際より少なく報告されていた問題を受けて提出されていた、高齢者施設と州保健局の説明責任と監視を強化するための複数の法案を、本議会に上程することを決めた。ニューヨークポストが同日、報じた。

 同州のレティシア・ジェイムス司法長官が先月、発表した報告書により、州が、同ウイルスにより死亡した高齢者施設入居者の数を約50%少なく報告していたことが明らかになった。州保健局のハワード・ザッカー局長は当初、高齢者施設での同ウイルスによる死者数を約8700人と報告していたが、同報告書の発表から数時間後、更に4000人以上が、病院搬送後に同ウイルスで死亡していたと説明した。

 同委員会の委員長を務めるグスタボ・リベラ議員(民主)は、同ウイルスにより死亡した高齢者施設入居者全員の数の公表を拒否したことで、数カ月間にわたり議会を妨害したとして、クオモ知事を非難した。

 同議員は、病院搬送後の死亡を含め、死亡した高齢者施設入居者全員の報告を義務付ける法案を提案している。これらの法案が成立した場合、パンデミックが始まった昨年3月1日に遡って適用される。共和党議員らもクオモ叩きに加わり、連邦司法省による捜査を求めている。

写真はマンハッタン区西191 丁目のイザベラセンター(Photo: Beyond My Ken / https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Isabella_Geriatric_Center_from_south.jpg)

 

 

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