NY州が500億ドルを確保 バイデン大統領の1.9兆ドルの景気刺激策から
連邦下院のペロシ議長は11日夜半、ニューヨーク州選出の議員団に対し書簡を送り、バイデン大統領が推し進める1兆9000億ドルの景気刺激策のうち、ニューヨーク州が500億ドルを確保したと記載した。ニューヨークポストが書簡を入手して明らかになったと、12日同紙が報じた。
内訳は、州政府によるコロナ回復策に126億ドル、市町村に対する支援が106億4000万ドルとなっている。さらに、学校再開に向けた費用が123億ドル、公共交通機関支援が88億ドルだ。また、空港関連費用にも4億1800万ドル、小規模事業支援も4億8300万ドルが充てられる。ペロシ氏は、こうした連邦政府の支援確保にニューヨーク州選出のシューマー多数党院内総務とジルブランド上院議員の尽力があったと指摘。景気刺激策は「財政調整」として共和党の協力なしに、今月末までに議会を通過する見込みであることも明らかにした。
コロナ禍で歳入不足に直面する州政府。クオモ知事は連邦政府からの財政支援を声高に要求し、州の予算にも150億ドルの支援を組み込んでいる。内部情報によると、クオモ氏はこの500億ドルの支援確保を「十分認識」しているという。それでも、12日にワシントン詣でを行い、さらなる財政出動をバイデン大統領に直談判する予定だ。