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【ウィーン共同】イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は16日、イランが未申告の施設に対する抜き打ち査察の受け入れを23日に停止すると通告してきたことを加盟国に報告した。関係筋が明らかにした。実際に停止すれば、イランの核開発を十分に確認することが困難になる恐れがある。
イランは米国の制裁解除に向けて圧力をかける狙いとみられる。グロッシ氏は査察継続を目指しており、解決策を見いだすためイラン訪問を提案したという。引き続きイラン側と協議を続ける。
イランはIAEAの抜き打ち査察を認める「追加議定書」を暫定的に履行している。