ニューヨーク州都市交通局(MTA)のパトリック・フォイ局長は同日、現在午前1〜5時までの深夜運行停止を22日から午前2〜4時に短縮すると発表した。15日、amニューヨークが報じた。
MTAが地下鉄やバスの深夜運行を停止したのは昨年5月6日。その間、車内の殺菌作業を行い、利用者や職員の安全を優先した末の決定だと説明していた。ところが、はっきりとした代替手段がなく、批判の声が上がった。活動家団体、ライダーズ・アライアンスの制作担当ディレクター、ダニー・パールステイン氏は「深夜の地下鉄を利用するニューヨーカーは多い。安全な公共交通機関の24時間運行を強く求める」と強調。犯罪増加を懸念する政治家や組合関係者もいる。
ニューヨーク市交通局(NYCTA)のサラ・フェインバーグ暫定局長は「24時間運行という正常な状態に近づきつつある」と指摘。「現段階では、深夜運行停止の短縮が適切と判断した。車内を清潔かつ安全に保つ活動を継続する」と話した。公共交通機関網を常時パトロールする警察官を500人から1000人に倍増するよう、デブラシオ市長に要請したことも公表。コロナ蔓延で、一時棚上げになっていた、独自で警察官を採用する計画も復活させるとした。昨年約200人を雇ったところで中止されていた。