悪天候でコロナワクチン配達に遅れ
市内の接種所開設も延期
ニューヨーク市のデブラシオ市長は18日、悪天候でコロナワクチンの配達が遅れていることを明らかにした。18日付ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。米国はこのところ悪天候に見舞われており、寒波に関連して30余人が死亡。数百万戸で停電が発生している。市内や郊外でも2月に入って、2フィートの雪が積もった。18日も数インチの積雪を観測。雪は19日まで続くとみられている。
これにより16〜17日に到着予定のワクチンは、21日以降になる見込みだ。「供給が決め手。必要な数を得られていない。全米の天気もひどい」とデブラシオ氏はコメント。クイーンズ区のマーティン・バン・ビューレン高校内に設ける予定だった接種所の開設を少なくとも21日まで延期することにした。ただし予約分の供給は確保しており、「予約が取れている場合は、供給があると思って欲しい」と付け加えている。
これまで市内では140万回のワクチン接種が行われた。デブラシオ氏は接種の人種格差解消を目指しており、公共住宅やコロナ禍の深刻な地域に「250人の係員を派遣して、ドア・ツー・ドアで住民にワクチン接種の予約を働きかけている」と話した。ニューヨーク州内でのワクチン接種は300万回。18日の新規感染者は6794人、陽性反応率も3.15%と昨年11月23日以来、最低を記録した。