コロナ対策として、マスクを二重に装着するニューヨーカーが増えている。米疾病予防管理センター(CDC)も推奨。市内の連邦裁判所は、高性能マスク「N95」を着用していない場合、マスクを二重にすることを義務付けている。「2枚は1枚よりもよい」として、記者会見で二重マスクの装着方法を実演してみせた市保健衛生局(DOH)のデイビッド・チョクシ局長もいる。18日付、ゴッサミストが報じた。
「屋内では効果がある」と語るのはカリフォルニア大学サンフランシスコ校の感染症専門医、モニカ・ガンジー医師。特に、社会的距離が取れない、換気が悪いといった「密」状態での二重マスクを勧めるという。屋外では必要ないというのがガンジー氏の考え。さらに、ガンジー氏は、「手術用の使い捨てマスクに布製のマスクの組み合わせが最も効果的だ」と指摘。頬とマスクの間に隙間ができないよう装着の仕方にも気配りが必要だとしている。
二重マスクでも呼吸ができなくなるようなことはない。ただ、難点は声がこもること。話す際に、マスクを着用しなくなるようでは元も子もない。ガンジー氏は声を使う必要がある場合は、「N95」または、フィルター付き布マスクの使用を勧めている。