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【パリ共同】フランスのサルコジ元大統領(66)=在任2007~12年=が退任後、司法の秘密情報を得るため、検察官に人事の便宜を図ると持ち掛けたとして贈賄罪などに問われた事件の判決公判で、パリの裁判所は1日、禁錮3年(うち執行猶予2年、実刑1年)を言い渡した。地元メディアが伝えた。戦後フランスの第5共和制で大統領経験者への実刑判決は初めて。
裁判長は「司法の独立を保証する大統領だった人物が地位を利用して司法官を買収した」と罪の重大さを強調した。検察側は禁錮4年(うち執行猶予2年)を求刑、サルコジ被告は無罪を主張していた。被告の弁護士は控訴すると表明した。