どうなるコロナ後のニューヨーク
通勤文化の崩壊・ハイブリッド上映・増税
コロナが終息した後のニューヨークはどうなるだろうか。25日付、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
まず、「通勤文化の崩壊」が予想される。コロナ下で、働き手は家からでも仕事ができることを学んだ。会社側も高額の家賃を払わなくても済むのは大歓迎。それでも、対面がどうしても必要な業種はある。仲間に会いたいという気持ちも残る。だから、通勤は完全にはなくならない。だが、リモートワークが主流になるに違いない。 コロナ下で店を閉じた商店やレストラン。これが返り咲くとは考えにくい。演劇、博物館、オペラといった文化事業も腰砕け状態。コロナ後も集客が可能か、観光客が戻ってくるかは不明だ。録画を加えたハイブリッド上演や劇場の小規模化も考えられる。
苦境にあるニューヨーカーは政府の支援が命綱。民主党が強い地盤であることを考えれば、コロナ後に増税があるということは想像に難くない。それを見越して、市内から30万人の高額所得者が所得税の低い、またはまったくない州へ逃げ出したという集計もある。
こうしたニューノーマルは少し考えれば分かる。市長候補者たちが危機感を抱いているように見えないのが不思議だ。人間への深い洞察力とヒューマンスケールを超えた想像力が今ほど求められている時はない。
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