「香港自治の直接攻撃」米欧非難

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米国務省のプライス報道官(ロイター=共同)

 【ワシントン、ブリュッセル共同】米国務省のプライス報道官は5日の電話記者会見で、中国の全国人民代表大会(全人代)で香港の選挙制度の見直しが提案されたことに関し「香港の自治や自由、民主的なプロセスへの直接的な攻撃だ」と非難した。欧州連合(EU)の外務報道官も声明で、普通選挙導入を目標に掲げる香港基本法(憲法に相当)の内容を覆すことになると指摘、対抗措置を講じる用意があると警告した。

 米欧諸国は、民主主義の根幹として自由で公正な選挙制度を重視。香港に高度の自治を認めた「一国二制度」の空洞化をさらに進める恐れから強い懸念を示した格好だ。