NYPD、懲罰記録を公開へ
透明性を高め、信頼回復を図る
ニューヨーク市警察(NYPD)のシェア本部長らは4日、来週にも懲罰記録をホームページで公開すると発表した。同日、ゴッサミストが報じた。
「昨年来、警察に対する抗議行動、改革議論が渦巻く中、懲罰記録の公開は避けて通れない」とシェア氏は発言。NYPDの透明性を高め、住民の信頼回復を図りたいとしている。懲罰裁判での有罪・無罪の判決だけでなく、現役警察官に関する入隊日時や訓練記録、賞罰歴なども公表される。タッカー第1副本部長は「人となりなどから全人格的に判断してもらいたい」と話している。公開は段階的に行われ、今月末までに全てのデータが出揃う見込み。
昨年6月、ニューヨーク州議会が公民権法第5条a項を廃止し、部外秘となっていた警察官に対する苦情の公開が可能になった。それを受けて、デブラシオ市長は情報公開に踏み切ると公約。これに対し、警察官の組合連合が差し止めを求めて裁判で闘っていたが、3日、第2巡回連邦控訴裁判所が市に警察官の不正行為や懲罰記録を公開するよう命じる判決を下した。市の独立監視機関、市民苦情審査委員会(CCRB)は、すでに苦情のデータベースを公にしている。組合側の広報担当者は「対応策を探る」としながらも、具体的な内容は明らかにしていない。
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