1.9兆ドルのコロナ救済法案の詳細 NY州は25億ドル不足で増税検討か

 

 

1.9兆ドルのコロナ救済法案の詳細

NY州は25億ドル不足で増税検討か

 

 米連邦上院議会は6日、1.9兆ドル(約200兆円)の新型コロナウイルス救済法案「米救済計画」を可決した。ゴッサミストが7日、詳細を報じた。

 賛成50、反対49で可決された同法案では、下院が可決した最低賃金を25年までに15ドルへ引き上げる条項は削除された。失業保険の追加給付額は、下院が可決した週400ドルから300ドル(約3万2700円)に減額。支給期限は3月14日から、9月6日に延長される。

 3度目となる国民への給付金は、1人あたり1400ドル(約15万円)で、受給資格を、年間所得が7万5000ドル(約816万円)以下の個人、世帯主として申請する個人の場合は11万2500ドル以下、夫婦で共同申請する場合は15万ドル(約1633万円)以下に限定する。そのため、受給できるのは全国民の85%となる。

 コロナワクチンおよび検査、医療従事者の支援に40億ドル、教育助成金として約120億ドルがニューヨーク州に配分される。また、約60億ドルがニューヨーク市に、49億ドルが郡、市、および州内の他の地方自治体に直接送られ、同州は約125億ドルを受けるが、クオモ知事が必要としていた額より25億ドル少ないため、同州では今後数週間に、増税が検討されるもよう。同法案には、交通機関および中小企業、飲食店への救済も含まれている。

首都ワシントンの連邦議会議事堂

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