中国の現状変更に危機感

Published by 共同通信

 【ワシントン共同】米インド太平洋軍のデービッドソン司令官は9日、「中国は今世紀半ばまでに世界的な指導力で米国に取って代わろうとしている」と述べ、沖縄県・尖閣諸島や南シナ海で現状変更を試みていると危機感を示した。日本など同盟国と連携を深めて抑止力を強化する必要があると訴えた。上院軍事委員会の公聴会で証言した。

 デービッドソン氏は、中国が2026年までにインド太平洋地域で軍事的優位に立とうとしているとの認識を改めて示した。「台湾周辺や東シナ海、南シナ海での悪意ある軍事活動を見れば、そのペースは加速している」と懸念を表明した。