Published by 共同通信
【北京共同】中国政府の香港政策担当幹部が12日記者会見し、近年の香港の混乱への対応について「政権奪取や国家転覆との闘いであり、われわれに譲歩の余地はない」と述べ、全国人民代表大会(全人代=国会)が11日に採択した選挙制度変更を正当化した。香港の民主化に逆行するとの国際社会の批判を拒否する姿勢を鮮明にした。
香港マカオ事務弁公室の張暁明副主任は「中国共産党こそが『一国二制度』の創設者、指導者、実践者、擁護者だ。党や政府以上に価値を理解している者はいない」と米欧をけん制。「米政治家に香港の選挙制度を批評する道徳的なよりどころがあるのか」とも皮肉った。