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九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の周辺住民ら約560人が、3、4号機の設置許可取り消しと運転差し止めを求めた二つの訴訟の判決で、佐賀地裁(達野ゆき裁判長)は12日、いずれも請求を退けた。
東京電力福島第1原発事故後に策定された新規制基準下での原発設置許可を巡っては、大阪地裁が昨年12月、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の設置許可を取り消す初判決を言い渡しており、続く司法判断が注目されていた。
被告は設置許可取り消しが国で、運転差し止めが九電。九電が算出した、耐震設計の目安となる地震の揺れや、火山噴火リスクの評価の妥当性などが争われた。