コロナ専門の高齢者施設を設立
「透明性欠如」「非人道的」と非難の声
ニューヨーク州はコロナ患者を集約し、「コロナ専門」高齢者施設を設立している。患者を施設に移動させるにあたり家族にも十分な説明を行っておらず、透明性に欠けるとの非難の声が上がっていると10日付、ゴッサミストが報じた。
州関係者によると、これは緊急患者向けの病床確保が目的。当初19カ所をコロナ専門に指定したが、現在13カ所に減っているという。これに対し「世間も健康委員会委員長の私も知らされていない」と憤るのはリチャード・ゴットフリード州下院議員。透明性に欠けると批判する。中には連邦政府の要注意リストに5年以上も乗っていた施設も含まれおり、劣悪な状態を懸念する声も上がっている。
コロナ専門になったことから、長年住んだ施設から追い出された健康な高齢者もいる。匿名希望の男性は12年間過ごした施設から「『荷物をまとめろ』と言われ、翌日、移された」という。支援団体、センター・フォア・インディペンデンス・オブ・ザ・ディスエーブルド(CINDY)責任者、スーザン・ドーハさんは「非人道的」と声を荒げる。
病院から174人のコロナ患者を受け入れた高齢者施設、ザ・ニュー・ジューイッシュ・ホームのディレクター、ジェフリー・ファーバーさんは「コロナ対応最前線にいるのに、我々は悪者扱いされている。不公平だ」と反論している。
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