オイシイベリー 5000万ドル調達 いちご以外への展開など事業拡大へ

 

 

オイシイベリー 5000万ドル調達

いちご以外への展開など事業拡大へ

 

 ニュージャージー州ハドソン郡のカーニーで日本種いちごの垂直農法を展開する「オイシイベリー」社は同日、ベンチャーキャピタルなどから5000万ドル(約54億円)の資金調達に成功した。11日付、フォーブスが報じた。

 同社は2018年に古賀大貴(こが・ひろき)CEOがブレンダン・サマビルCOOと創業。屋内で人工頭脳を駆使し、糖度が高く芳香を放ついちごを栽培している。オイシイベリーのいちごはミシュラン星のレストランで提供されている他、アッパーイーストサイドの高級グルメ専門店、イーライズマーケットにも置かれている。8個入りで50ドルだ。

 同社が今回成功したのは、シリーズAラウンド。ベンチャー企業がベンチャーキャピタルなどから受ける最初の資金調達だ。SPARXグループのミライ・クリエーション・ファンドII、ソニー・イノベーション・ファンド、PKSHA・テクノロジー、ソーシャル・スターツから5000万ドルを確保した。今ラウンドで、総額5500万ドルまでの資金を受けることも可能。同社では、いちご以外の農産物への展開やメトロポリタン地域への進出など、事業拡大の原資にする意向だ。

米系の高級食材店で販売されているオイシイベリー。写真は11個入り。3月13日アッパーイースト地区で撮影(Photo: Mitsuru Arakawa本紙)

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