米中、対立解消ならず

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 【アンカレジ共同】ブリンケン米国務長官と中国の楊潔チ・共産党政治局員は19日(日本時間20日)、アラスカ州アンカレジでの2日間の会談を終えた。バイデン政権発足後初となった米中外交トップによる対面協議で、双方は香港問題などの主要な対立点を含め、懸念解消に至らなかったとの認識を示した。

 ブリンケン氏は会談後、記者団に「中国の多くの行動に関し、米国や同盟・友好国が抱く重大な懸念を中国側に伝達した」と強調した。沖縄県・尖閣諸島周辺での中国船による領海侵入などが念頭にあるとみられる。今後、政権内や日本など同盟・友好国との間で対中戦略を検討する方針だ。